自炊を始める前に知っておきたいいくつかのこと。

一人暮らし、もしくは2人程度の自炊を始める人に、私が気にしている初歩的な点を書こうと思う。

先ず、自炊するとコストパフォーマンスが良くなると考えて始めるなら覚悟が必要だ。
光熱費や調理器具、調味料などに初期投資ともいえるバカにならないコストがかかる。

調理器具は最低でも、鍋2つ、フライパン、蓋、落し蓋、スプーン型のヘラ、菜箸、フライ返し、おたま
包丁、マナ板、ハサミ
ぐらいは欲しい。
(100均で揃える便利な道具は後で紹介しよう)

調味料は塩、砂糖、醤油、酒、味醂食用油コンソメ顆粒、鶏ガラ顆粒、昆布出汁顆粒、片栗粉ぐらいか。
個人的にはワサビと梅干しを加えたい。
これぐらいは必須、無いと困る。なくなる前に買い足すくらい困る。
プラスして味噌、中華の元(味龍や味覇)、豆板醤、いりこ出汁顆粒、バジル、粗挽き胡椒、生姜、鷹の爪。
これくらいあれば味にバリエーションができて良い。


こんなにも調理器具や調味料を揃えたらそれだけでかなりの金額になるだろう。
調味料にも賞味期限はある。週に3度やそこらの自炊頻度ではとてもペイできない。

ここで必要なのは3ヶ月続ける覚悟である。


自炊は運用だ。
いかに続けるか、続けられるかが勝負の別れ目だと言える。
生肉や生野菜は3日、早いものだと2日で痛み始めるものもある。
スーパーで購入する食材は4〜5人家族ように調整されている。
つまり、ダメになりやすい食材は3日で3食程度のスピードで消費しなくてはならない。


初心者の陥りやすいミス
実際、私の体験談でもあるのだが、食材を痛ませないように1度に4人前の量を調理して冷蔵庫に保管、数日で食べるという考え方は失敗する。

同じオカズを食べ続けるのは飽きるのだ。

飽きてしまうと冷蔵庫の中でダメになってしまう。調理後廃棄を出すと格段にコストがかかる。調味料も光熱費もかかっているからだ。

煮物や常備菜と言われるもの以外は2〜3食で食べ切るようにしなくてはならない。

大量に作り置きとして作るとそれだけで時間もかかる。するとオカズの品目も減ることになるだろう。

私の調理にかける時間は30分から1時間半。それくらいでないと家に帰ってからできない。辛くなってくる。


食材を使い切る。
では、どうすれば食材をダメにしないで食べ切れるか。
2食分を一気にたべる。


わけではない。
ある程度調理したものを再調理して味を変えてしまうのだ。その為の調味料の数なのだ。
例えば、中華だしで炒め物を作る。1/3をその日に食べて残りは保存、もう1/3を分けて水を入れて卵をとき入れ胡麻油たらしてスープに、豆板醤をいれて炒め直すなどだ。


消費のスタイルを変える。
仕事をしていると自炊といえども夕飯が軸になってくる。朝早く起きるの辛いし。
朝食を抜くことの多い私は必然的に昼ご飯をお弁当にすることにして
夕飯に汁気の少ないオカズを選んで作り置き、朝詰めるだけということをしていた。

最終的に常時、3〜4種類のオカズをストックして置いて夕飯の1品を次の弁当用のオカズとすることで順に消費していた。

弁当まで手を出すと効率よく消費できるようになるが、かなり上級者向けと言わざる終えない。
食卓は楽しくなるが、腐りやすい食材の処理、味を変えるテクニック、1時間で3品目できるスピードが求められる。

お腹空いてる時に調理しながら次のお弁当のオカズまで作るのはそれくらいでないと辛い。楽しめなくなる。


最大のポイント
自炊をするに当たって最も大切なことは

楽しめること

主に自分の為に作ることになる食事はコストをかければ簡単に手を抜ける。
そこを時間をかけて調理するのは余程料理が好きか、モチベーションを保つ工夫がいるだろう。
私はTwitterで晩御飯のメニューを聞いたり、出来上がった料理の写真を撮って友達に褒めてもらうことでモチベーションを保っている。


なんにせよ、楽しくないことは続かないのだ。